ストローと割り箸とスーパーのレジ袋には共通点があります。
誰が得をするのか意味不明なのに、社会が膨大なコストをかけていることです。
マイクロプラスチックによる海洋汚染が学者によって警鐘されています。
学者が自分の研究結果を使って警鐘を鳴らすのは結構だと思います。
将来的に大きな問題の可能性もあるので、メディアが社会問題として捉えることにも全く異論はありません。
ただ、そのやり玉にあがっているのが”ストロー”というのが意味がわかりません。
マイクロプラスチックの原因のすべてが、あたかもスタバなどのカフェで使われているストローであると思い込まされている訳です。
海に流れ出ているマイクロプラスチックの原因って、すべてがストローが原因なのでしょうか?
百歩譲って、9割ぐらいはストローが原因なのでしょうか?
違うことは、高校生でもちょっと想像すればわかります。
世の中、プラスチック製の容器で溢れているのに、マイクロプラスチック化の元がストローのみなんてナンセンスもいいところです。
もしかしたら、一番手っ取り早く、シンボリックに問題解決に取り組んでいるというアリバイ作りのために人身御供にされているだけなんでは?とうがった見方をしてしまいます。
本当にマイクロプラスチックが、人体に影響を与えるのであれば、本来取り組むべき事は素材メーカーがプラスチックの素材を完了して自然に分解するものに改良することです。
それができない、あるいは膨大なコストがかかるから、とりあえずストローを紙製かパスタ製に変えてお茶を濁しているのでは?という考え方は飛躍しすぎでしょうか?
ちなみに、マイクロプラスチックを飲み込んだ魚を食べた事による健康被害は明確になっていません。
現在、すでに私たちは海産物などからマイクロプラスチックを食べものと一緒に飲み込んでいます。
ただ、感覚的には、飲み込んでも身体に影響を与えることなく排出されているはずです。
なぜなら、サイズが少々小さいからといってプラスチックは体内に吸収されるサイズではないからです。
プラスチックを消化分解されるなら話は別ですが、プラスチックは胃酸では溶けませんからまずありえません。
もうすっかり飲食店からは、割り箸が消えて再利用の箸が使われるようになりました。
私は、未だにあの誰が使ったのか分からない箸を使うのが気持ち悪いです。
ほとんど外食しないのですが、割り箸がもらえそうな場合はもらって食べています。
割り箸が姿を消したのもCO2削減だとか森林保護だとかほとんど意味不明の理由だったはずです。
すでに社会に定着してしまったので、誰が得をしたのか分かりませんがこれは”成功例”なのでしょう。
ちなみに、割り箸を減らしてもCO2は削減されませんし、森林も保護されません。
飲食店のコスト削減効果も微妙なような気がします。
日本で作られていた割り箸というのは、元々は間伐材が主な原料です。
間伐は森林保護の面では行う必要がありますし、間伐材は用途がほとんどないので割り箸に使われていたのです。
つまり、日本製の割り箸が使われていた時期は間伐という使いものにならない木材が有効利用されていたわけです。
もちろん、割り箸がやり玉に挙がった時期に日本で使われていた割り箸の大半は中国からの輸入品でした。
農薬や薬品まみれの割り箸だったようで、ある意味では健康には今の再利用のプラスチック箸の方がましかもしれません。
ただ、清潔なのか気持ち悪くないかは別の問題ですので私は気持ち悪いです。
極めつけは、第4次安倍内閣が発足するやいなや、官僚が満を持して出てきたレジ袋有料化の義務づけです。
レジ袋が悪者扱いされたのも地球温暖化、CO2削減だったでしょうか?
結論を言いますと、レジ袋を削減してもCO2削減効果はありません。
レジ袋の原料はポリエチレンという石油の生成品のカスです。
石油から他の価値のあるものを作り出すと同時に必ずカスが同時に出ます。
そのカスがポリエチレンであり、そのカスを使って作っていたのがレジ袋です。
今は、レジ袋以外にも使い道があるので必ずしもレジ袋にしなくても用途があると言われています。
ただ、その真偽の程は定かではありませんし、大量に使える用途があるとは考えにくいです。
それと、レジ袋を一緒に生ゴミと一緒に焼却すると燃焼効果が上がるため、焼却燃料に使う石油を節約できるそうです。
ところで、私が今行っているスーパーは既にレジ袋が有料です。
小さいのが3円、大きいのが5円です。
5%割引きデーにスーパーは繁盛します。
1000円買うと5%割きなら50円引いてもらえます。
この50円のために血眼になっている訳ですから、レジ袋に5円も払うのはばかばかしいですよね?って言っても共感してくれる人は少ないはずです(笑)
つまり、無駄です。
以上、ストローと割り箸とスーパーのレジ袋には、誰が得をしているのかよくわからないという共通点があります。