●キダチアロエが使えない現代っ子
キダチアロエというのは、従来は家庭の植木鉢や庭に植わっていて必要な時につかう家庭の常備薬でした。
つまり、台所でお母さんがやけどをしたり、子供が誤ってお風呂でやけどしたりしたらキダチアロエをカットしてその液体を塗った訳です。
事実、これでやけどはスグに治りましたし、何も問題もありませんでした。
また、子供の切り傷や擦り傷なども同様で、外で転んだ子供の傷に直接キダチアロエのジュースを塗りこんで問題なかったのです。
ところが、近年こういったことができなくなってきたようなのです。
それは、ばい菌が混入してやけどや傷が化膿したりすることがあるからというのです。
正直この話には驚きですが、一部であっても事実ですから仕方ありません。
このため、医療機関では鉢植えのアロエをカットしてそのまま傷に使うのはやめるように行っているのです。
昔は情報の伝達が悪かったから、こういったばい菌の混入による問題が隠れていただけかもしれませんが他の可能性もあります。
それは、現代の子供の細菌に対する抵抗力が極端に低くなっていることです。
生まれたころから異常ともいえる菌の少ない環境で育っているため本来子供の頃に身につけるべき弱い細菌への抵抗力が皆無なのです。
この程度のことで、キダチアロエというすばらしい家庭常備薬の効能が使えないなんてもったいないことです。
無茶なことをしなければ大丈夫という考えであれば、自己責任でどんどん使ってもいいような気もしています。