「ホワイトWスター」という歯のホワイトニンググッズがユニークですね。
この「ホワイトWスター」がユニークな点は、LEDライトが付いていてそれを使うところです。
商品の構成としては、”ホワイトニングジェル”と”照射用のLEDライト”のセットです。
いかにも効果がありそうですが、結論から言いますとホワイトWスターのやってくれることは大したことありません。
光触媒を活性化させるライト
歯医者さんがやってくれるオフィスホワイトニングでもライトを当てます。
ところで、ライトを当てると歯が白くなるのでしょうか?
「ホワイトWスター」のセールスページで謳っているのは、”酸化チタン”による”光触媒効果”だそうです。
酸化チタンという光触媒が光に反応して触媒として活性化し、歯の表面の汚れや細菌を分解・除去してくれるそうです。
コーヒー侍としては、以前からなぜホワイトニングで光を当てるのか意味が分かりませんでした。
セルフホワイトニングバーという業種がありますが、そこでも光を当てます。
ただ、ホワイトニングバーのWebサイトを読んでもその説明はありませんでしたので疑問が残ったままだったのです。
そして、ようやくその謎が解けました。
触媒というのは化学反応を促進させますが、この場合は酸化という化学反応が促進される。
汚れの酸化を促進すると分解されて除去されやすくなるということですね。
ただ・・・・
この説明だと、オフィスホワイトニングの方は説明が付きません。
漂白効果も促進させる光触媒
「ホワイトWスター」はあくまでも歯の表面の汚れを落とす効果のあるものですが、オフィスホワイトニングのやっていることは違います。
ホワイトニングのやっていることは、エナメル質を”漂白”することです。
そこで更に調べたところ、その答えが見つかりました。
エナメル質を漂白するのには、過酸化水素を使います。
オフィスホワイトニングで使われる薬剤には、過酸化水素に加えて酸化チタンが含まれています。
光を当てられた酸化チタンは、過酸化水素の活性化酸素の発生を助けるそうです。
その結果として、光を当てることで”漂白”の効果も上げられると言うことです。
これで、気休めで光を当てている訳ではないことが分かりました(笑)
ホワイトWスターって無理ゲーでは?
ところで、「ホワイトWスター」ですがジェルを歯に塗って口を開けたまま付属のLEDライトで20分照射するそうです。
口を開けたまま20分照射?
咥えてもいいそうなのですが、それでもあんなものを咥えたまま20分我慢?
無理ゲーじゃなでしょうか?(笑)
よだれが絶対止まりません!
10分の2回でもいいとの説明もありますが、10分でも難しいですし、それ以上にホワイトニングジェルを塗り直す必要があります。
この「ホワイトWスター」って使っている人本当にいるんでしょうか?って思いました。
ホワイトWスターが落とせるのは歯の表面の汚れだけ
しかも、前述のとおり「ホワイトWスター」のやってくれることは、歯の表面の汚れを落としてくれることです。
このレベルの汚れ落としなら、ホワイトニング歯磨きペーストで十分です。
エナメル質に染みこんだ汚れに関しては、漂白効果のある薬剤で色を抜く必要があるのです。
つまり、歯医者さんのホワイトニングが必要なのです。
歯の黄ばみ、黒ずみには程度があります。
歯の表面に留まっている汚れとエナメル質に染みこんだ汚れです。
歯の表面の汚れは、研磨剤入りの歯磨き粉、ホワイトニング効果のある歯磨きペースト、歯の美容液、などで十分に落とせます。
一方、エナメル質に染みこんだ汚れは無理です。
染みこんだ汚れは、過酸化水素を含んだ薬剤で漂白しないと色を抜けないのです。
つまり、歯医者さんのホワイトニングが必要になるということです。