2018年3月13日のNHKテレビ『ニュースチェック11』で紹介された”教室のデジタル化”とは、黒板やノートを原則使わない授業というのがベースであり、アウトプットは電子ペンで行われて教室全体ですぐに情報が共有できるというものです。国が行う教育現場へのICT(情報通信技術)の導入の一環であり、電機大手もシステム開発を強化する動きがあるようです。
教室のデジタル化について(放送内容)
3月13日のNHKテレビ『ニュースチェック11』で”教室のデジタル化”が紹介されていました。
内容は次のようなものでした。
教育の現場に情報通信技術を活用する取り組みとして、教室の空間全体をいわばデジタル化して従来の黒板やノートを原則使わない授業の実証実験が東京都内の学校で公開されました。
生徒たちが電子ペンで手元に書き込んだ内容は、天井に設置したカメラが捉えて机の上などに映し出されます。
また、教師が使うホワイトボードでもすぐに見ることができるため教室全体で情報が共有しやすくなっています。
国は、ICTと呼ばれる情報通信技術の教育現場への導入を進めることにしていて、電機メーカー大手の間でも教育に使うシステムの開発などを強化する動きが広がっています。
教育のデジタル化におけるICTとは
流行のICTってやつですね。
情報通信技術という意味ですが、実は技術的にはさほど新しいものではありません。
従来よりもICTの応用分野が広がっているというだけです。
従来の教育現場の手法は、先生は黒板に板書し、生徒はそれをノートに書き写すというものでした。
それをデジタル化して、先生も生徒も電子ペンを使い、ノートを原則使わないというものです。
生徒が手元で書き込んだ内容はカメラで取り込まれて机の上に拡大表示される。
また、生徒の書いた内容が教師側のホワイトボードにも自在に送れるといった仕組みになっているようでした。
工夫次第では教育の効率が劇的に上がる
工夫次第では、教育の効率が劇的に上がる可能性を秘めていると感じました。
ただ、環境がよくなっても努力しない人は一緒なのです。
数十年前に比べると、既にITなどの技術の発展によって学習の環境は劇的によくなっています。
例えば、英語の学習環境などは、比較にならないぐらいよくなっています。
だからといって、今の時代の若い人たちが私たちの世代よりも明らかに英語力が上がっているかというとそんなことはないわけです。
もちろん、劇的によくなった学習環境のおかげで、飛び抜けてできるようになる人が増えているのは事実です。
昔は環境がなかったので、飛び抜けてできるようになる手段がなかったためこれは明らかな変化です。
ただ、それは全体の中ではごく一部の人たちなのです。
全体的なレベルという意味では、ここまで学ぶ環境がよくなっているのに全体のレベルが見た目で明らかに分かるほどは向上していません。
「最近の若い人は教育環境が整っているだけに知識が豊富だね、できるねー」なんて言葉は年配の人の実感としては出てこないのです。
比例して劇的に能力が上がらない理由
教育環境が劇的に向上しているのに、これに比例して肝心の能力の方が劇的に上がらない理由は何か?
それは、どんなに環境が整っても”やる人”は全体のごく一部に限られているからです。
やらなければ結果は出ませんから、環境だとか手段だとかが問題なのではなくて、結局は本人のやる気次第なのです。
環境が変わってすごくよくなっても、昔と比べてやる気のある人が増えている訳ではないということです。
逆に言えば、やる気のある人は環境や手段などは関係なくどんな方法を使ってもやる訳です。
勉強にしても仕事にしても、環境や手段を理由に言い訳をしてやらない人が多いです。
ただ、そういった人たちは環境や手段が今よりよくなっても結局同じということになります。