教養がないというのは学歴の話ではなく、勉強不足で世間知らずという意味です。そういった方は、英語教育市場で搾取の対象となり、成功するために必要な英語力の本質を知らず、そして、英語の勉強の仕方を知らないため子供に正しい教育を受けさせられないため、子どのもの英語教育に失敗します。
目次
(その1)教養がない人は搾取の対象である
教養がないというのは学歴が低いと言う意味ではありません。
勉強不足の人という意味です。
日本の社会では、学歴が低いとほぼイコールで勉強不足の人になるので
”教養がない=学歴が低い”
と評されているだけです。
学歴が低くても、中卒でも、高卒でも、Fランの大学しか出ていなくても、教養を磨くことは誰にでもできます。
ただ、結果的にそういった方々は、99.9%が教養を磨く行動を取らないというだけです。
なぜ、教養がない人が搾取の対象になるのか?
それは、社会の仕組みを知らないからです。
搾取というのは、言い換えるとお金の教養が低いところから高いところに流れると言い換えられます。
よく、”お金のIQ”と表現したりしますね。
つまり、騙されたり、乱暴されて、お金を搾り取られるのではなくて、気がついたら教養の高いところにお金を払ってしまっているということです。
英語教育は、日本経済におけるドル箱市場なのでこの傾向が顕著に表れる訳です。
(その2)教養がない人は英語力の本質が分かっていない
教養がない人の英語観は、さしずめこんな感じでしょう。
”英語ができれば食いっぱぐれなく、多くのケースで高給を得られ続けられる。”
これは、正しくもあり誤解されている話でもあります。
例えば、”英語ができる”の定義が異なると、”ちょっと時給がよくなる”と”年収が大きく変わる”という全く次元の異なる話になります。
”ちょっと時給がよくなる”程度の英語力は、特に派遣社員の募集などが分かりやすいです。
英語ができると時給がグッと上がります。
その際に、必要とされる能力は大して高くありません。
英語で電話の受け答えができたり、メールの受け答えができたりする事務レベルでの英語力です。
要するに本当に英語ができる上司の補助をするための英語力です。
俗に言う”TOEIC何点”とかのレベルで表される英語力です。
そして、派遣の給料がグッと上がったぐらいでは将来は安泰にはなりません。
一方、”年収が大きく変わる”レベルの英語力は数段レベルが違います。
いわゆる外資系企業や海外との取引をしている会社の場合は、海外の担当者とコミュニケーションを自由自在に取れる人材の需要があります。
ただ、この仕事に必要となる英語力はネイティブ並の英語力です。
そしてこちらの方が重要ですが、この際に必要となる能力は、英語の必要ない業界でも成功するぐらいのビジネスの能力です。
つまり、英語があればそれでOKという話ではありません。
ネイティブであっても、それだけで年収がグッと上がるという訳ではないのです。
ただ、こういった企業のニーズに対応できると、給料は年収レベルで数百万円変わってきます。
1,000万円超えなんて普通でしょう。
このレベルが、英語力による従業員レベルでの成功者です。
ちょっと学校の英語ができたり、何年か海外留学したことがあったり、あるいは、MARCHレベルの大学を出ただけではお話になりません。
教養のない人は、このような英語力の現実を知らないのです。
教養のない人は自分がそういったエリートの社会にいない、あるいはそういった社会にいる人とも交流がないので全くわからないのです。
(その3)教養がない人は子供のための英語の勉強方法がわかっていない
教養がない人は、自分で英語を勉強したことがありません。
そんなことでは、一生懸命働いて稼いだ給料を効率よく子供の英語勉強には使えません。
前述の通り、搾取の対象になるわけです。
一方、そこそこ英語ができるようになった人は英語の勉強法を知っています。
つまり、高額な英語教室に子供を通わせても意味がないことを分かっているのです。
教養がないとメディアから垂れ流されるウソの情報に騙されます。
結果、いい加減なサービスにつかまってお金だけを搾取される結果になります。
もちろん、子供の英語力なんてちっとも上がりません。
他の子供よりも少しぐらい英単語を覚えたとしてもそんな差は数年経てばすぐに埋まります。
英語力の維持には大きなコストがかかる
以上、教養のない親ほど子供の英語教育に失敗する3つの理由をお伝えしました。
繰り返しになりますが、教養がないというのは学歴の話ではありません。
勉強不足の世間知らずという意味です。
英語があれば将来安泰などというのはメディアに刷り込まれた幻想です。
繰り返しになりますが、将来安泰な英語力はネイティブレベルであり、その能力がベースにありその上で仕事をできる能力が必要です。
英語さえあれば何とかなるなんて全くナンセンスです。
逆に、英語なんてなくても仕事ができるセンスがあれば将来は安泰です。
日本にいながらネイティブ並の英語力を獲得してそれを維持するコストと、将来安泰の仕事の能力を身につけるのであれば後者の方が楽かもしれません。
外国語力の問題は、その能力を維持するためのコストがすごく大きいということです。
子供のころから英語を学ばせても日本で生活している限りは、全く意味がないことを認識すべきです。