京都五山送り火(大文字送り火)の五山全てを、同じ地点で観られる鑑賞スポットは限られていて大抵の場所は有料で予約が必要です。
また、そういった鑑賞スポットであっても、五山の位置関係からすべての送り火を遠くから観ることになるので大きな送り火の字でを観ることをできません。
また、当日の京都は、すごい人出で混雑しているので、移動しながら五山の近くで観ようとするのは現実的ではありません。
そこで、オススメのなのは2,3箇所だけを移動して近くで見るという方法です。
私の実家の近くで、北大路橋を中心とした経路で私が実際にやっている「大」と「舟」、そしてオプションとして「妙法」を近くで観る方法をご紹介します。
目次
五山全てを近くで大きく見るのは難しい
京都の夏の終わりを告げるイベントは五山送り火です。
お盆に帰ってこられたご先祖様の霊を送る行事です。
最近は、送り火を観ることを目的に京都観光をされる人もずいぶん増えたようです。
予め念入りに調べられいて、鑑賞スポットを下調べして訪れられているようです。
恐らく、観光で来られている方々の方が、京都の人より五山送り火の鑑賞スポットについては詳しいかもしれません。
ところで、五山の送り火は、京都育ちの私も子供の頃から「どうして全部見られないのか」という欲求不満が溜まっていました。
実は、五山の位置関係を考えると、同じ場所で見られる場所は限られてきます。
一番有名なのが東山の将軍塚展望台です。
それ以外には、京都タワーとか、ホテルの屋上などいくつかあります。
ただ、こういった場所であっても、五山全てに対しての距離が遠いため送り火の文字をあまり大きくは見られません。
また、そうった鑑賞スポットはたいてい有料ですし、予約も取りにくいです。
だからといって、地上を五山の点火時間を考慮して移動して見るなんてとても無理です。
理由は、送り火の当日は、京都市内はメチャクチャ人が多いからです。
つまり、全ての山の送り火を近くで大きく見ようとしても現実的には無理です。
2つに絞って「大」と「舟」だけを見る
そこでオススメは、2つ、あるいは、3つの山を移動することで近くで大きく見るという方法です。
そこで、私の実家の近くで私が実際にやっている2つの山の送り火を近くで見る方法をご紹介します。
一番有名な「大」を見てからすぐに移動して、「舟」を見ます。
オプションとして、ちらっとですが「妙」「法」も見られます。
この方法ですと、「大」と「舟」に関しては近くから大きい字で見ることができます。
個人的には、貧乏性にならずに、2つ、あるいは、3つだけ楽しむのもいいように思います。
別の送り火を観たい場合は、翌年に場所を変えて観るのがいいと思います。
京都の送り火は逃げませんから、来年の楽しみに取っておいてください。
点火時間
「大」:8時
「妙法」:8時10分
「舟」:8時15分
鑑賞スポット
(1) 北大路橋
東方向に「大」が見えます。
恐らく、鴨川から「大」が一番よく見える場所です。
(2) 上賀茂橋と御薗橋の中間ぐらい
河原に降りて、鴨川の上流方向(北西)を見上げると「舟」が近距離でキレイに見えます。
(3) 北大路橋から少し出雲路橋の方に移動
河原に降りずに、川沿いの道路で背伸びすると妙法がちらっと見えます(期待しない方がいいです)
移動経路
”妙法”を見る経路
”妙法⇒大⇒舟”の順に観ます。(3⇒1⇒2の順番に移動)
難点として、「大」よりも「妙法」が点火が遅いため、「妙法」を見てから「大」の見える場所に移動することになりますが、すでに盛り上がっている場所であり人が多くて移動がかなり大変です。
子連れの家族で行動したり、彼女が下駄で歩くのが遅いような場合は絶対オススメできない経路です。
あくまでも、動きの軽やかな運動靴の若者2人ならやってみればという経路です。
”妙法”は見ない経路(オススメ)
”大⇒舟”の順に観ます。(1⇒2の順番に移動)
このルートが一番オススメです。このルートでも人混みの中を移動するのは同じですから覚悟は必要です。