入梅いわしとは、梅雨のシーズンに捕れる脂がのって一番おいしい鰯のことです。鰯料理は調理が手開きで済むので簡単です。イワシのEPA、DHAといった栄養素を損なうことなく食べるには熱を加えて脂を減らさない料理がオススメです。旬の時期の脂がのったイワシの刺身はそういう意味で最高です。
入梅いわしとは
入梅イワシとは、梅雨の時期(入梅)に水揚げされるマイワシのことです。
一年中食べられるイワシが、このように特別な呼び方をされる理由は、この時期の鰯が一番脂がのっておいしいからです。
関東では、銚子港で水揚げされる入梅いわしが有名ですが、これは銚子沖合が好漁港であるのが理由です。
そのため、銚子市では、毎年「入梅イワシ祭」が開催されています。
2017年は、6月15日から7月31日までです。
銚子うめぇもん研究会
http://www.umemon.com/SMT/iwashi-01.html
梅雨は、じめじめした時期で一般的には嫌われる季節ですが、おいしい魚を食べられる時期と考えると悪い時期ではありませんね。
いわし料理
鰯料理は、刺身、塩焼き、なめろう、団子にしてつみれ汁など枚挙にいとまないです。
ただ、弱い魚と書くぐらいなので鮮度が命の魚と言えますので、鮮度が落ちたいわしではどんな料理をしてもおいしくありません。
実は、魚料理といっても手開きできるので料理としては簡単です。
また、手開きの際に、血を残さないように注意すると生臭くなりません。
鮮度のいいものを手に入れて、手開きして塩でしめて、その日に食べない分はすべて冷凍保存ですね。
手開きして冷水で冷やして身から皮を剥けばそのまま刺身として食べられます。(皮も手で剥けます。)
いわしの手開きの動画
いわしが生臭くて嫌い
生臭くしないポイントは、新鮮ないわしで、調理の際に内臓と血をきっちり落とすことです。
魚臭さと生臭さは違いますが、これをするだけで余程嫌いな人でない限りは大丈夫です。
本当は、栄養面を考えても生の刺身で食べたいところですが、油で料理すれば魚臭さも感じなくなります。
カレー粉などを使って料理をすると小さい子供さんでも喜んで食べてくれます。
子供の頃に嫌いになってしまうのはもったいなすぎる鰯ですから調理の際に工夫してあげるのも重要ですね。
いわしの栄養価
いわしの食べ方は、刺身がおいしさの面でも栄養価の面でもベストだと思います。
それに、脂がのった入梅いわしですから、是非ともさしみで食べたいところです。
青魚の栄養素として有名になったEPA,DHAは当然いわしにも含まれますが、料理の際に熱を加えると急激に減るようです。
理由は、脂が落ちてしまうからです。(EPA,DHA自体が熱弱いわけではない。)
それと、さしみで食べる場合は、白く細い寄生虫(アニサキス)がいないことを確認した方がいいです。
人間には寄生はしませんが、体調によってはお腹を壊すからです。
もちろん、熱を加える料理の場合は気にしなくても大丈夫です。
気を付けるのは、刺身やなめろうなど生で食べる場合だけです。
オメガ3脂肪酸
DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)は、オメガ3脂肪酸に分類される必須脂肪酸です。
健康ブームの昨今はサプリメントなどでたくさん売られています。
ただ、やはりサプリメントはあくまでも”補助”であって食事から摂れない分を補助するものです。
いわしはスーパーでも手に入りやすく、また価格も安いので日常的に食べるといいと思います。
調理も慣れてしまうと本当に簡単ですし、料理のレパートリーもかなりたくさんあります。
どうしても面倒なら缶詰でもいいと思います。(いわしは缶詰でも安い)