メーデーとは、5月1日に世界各地で行われる労働者の祭典だが、日本では労働組合が組合委員を集めて大会を行う。一方避難信号のメーデーとは発音は同じだが全く意味は違う。
メーデーとは
メーデーと言うのは、英語でMay Dayです。
5月1日に世界各地で行われる労働者の祭典のことです。
5月だからMayで、May Dayです。
日本のメーデーは、いくつかの労組がバラバラに集会を開催して社会主義的な主張をする場になっています。
今は、労働組合への参加率も下がっていて、また、参加していても自主性が低い人が多いのが現状です。
各組合とも、毎年数万人動員したとその人数を公表することで存在意義を主張していますが現実とはかなりずれています。
内情を知っている人言わせれば、自らの意思で参加している人なんてごく少数はということです。
また、日本は5月1日は祝日ではないので、式典やデモなどは5月1日の直前の土日に行われることが多いようです。
事実、2016年は5月1日が日曜日でしたが、連合(れんごう・日本労働組合総連合会)のメーデー中央大会は4月29日に行われています。
メーデー中央大会
もともと自分の意思で参加している人などほとんど以内連合のメーデーですが、その中央大会の内容もプログラムを見るだけでつまらなさそうです。
- 大会実行委員長からのあいさつ
- 来賓からのあいさつ
- 来賓の紹介
- NGO・NPO連帯挨拶
- 非正規労働者からの訴え
- 東日本大震災、被災地からのアピール
- メーデー採択宣言
- 特別決議採択
- 閉会あいさつ
- がんばろう三唱
※2015年に東京の代々木公園で開かれたメーデー中央大会の内容
こういった大会の経費なんかは実は組合費から出ていて、払っている組合員からもかなり評判が悪いのも事実です。
この大会の後に、渋谷近辺の明治通りなんかでデモ行進が行われます。
中央大会の参加人数をカウントアップするために、組合から半強制的にかり出された人たちもこのタイミングで抜けることが多いようです。
警察に怒られるデモ行進
デモ行進自体に対しては怒られないのですが、人数が合ってないと怒られるようです。
デモ行進をする場合は、あらかじめ警察に届ける必要があるそうです。
警察の方は、デモに参加する人数から警官の配置数を計画します。
ところが、当日に当初の申請の数と比べて極端に多かったり少なかったりすると困るわけです。
そのため、申請数と実体の数がかけ離れていると怒られるという訳です。
前述の通り、最初の申請数と実際にデモに参加する人の数が変わってしまうのは帰ってしまう人が多いからと考えられます。
避難信号のメーデー
ところで、ハリウッド映画などで戦闘機などが墜落するときに「メーデー、メーデー」と叫んでいるのは何でしょうか??
日本語の発音だと同じ”メーデー”です。
そして、英語でも発音は同じです。
ただ、綴りがちょっと違います。(”May day”と”mayday”)
これおは元々、maydayがフランス語で「m’aider(助けて)」だからです。
(フランス語の「venez m’aider(ヴェネ・メデ)」の意味が「助けに来て」だそうです。)
それと避難信号の場合は、「メーデー、メーデー、メーデー」と3回繰り返します。
結論としては、発音が一緒だが全くの別ものというややこしいものです。