歯をホワイトニングしたのに効果がなく白くならない場合には、次の5つの項目をチェックしてみてください。まず、ホワイトニングというものを勘違いしてないかどうかです。次に、残念ながら生まれつき白くならない歯があるということです。次に、歯科治療でのかぶせ物(クラウン)は白くなりません。そして、ご高齢の方の歯は白くなりにくいです。最後に、普段からコーヒーなどを飲んでいる人は効果が出にくいです。
そもそもホワイトニングをしていない
ホワイトニング歯磨きは、正確にはホワイトニングではありません。
そして、ホワイトニングバーとか、歯医者さんでのクリーニングも、正確にはホワイトニングではりません。
これらはあくまでも歯の表面の汚れを落としているだけです。
広い意味ではホワイトニングと呼びますが、正確な歯のホワイトニングは漂白(ブリーチ)です。
漂白には、過酸化水素が入った薬剤を使うため歯医者さんで処方してもらう必要があります。
そもそも、漂白(ブリーチ)は、歯の表面の汚れを落としても落ちないステインを漂白する行為です。
あなたの歯の黄ばみ・黒ずみが、歯の汚れでなければ漂白(ブリーチ)をする必要があります。
汚れではないという点がポイントです。
そもそも白くならない歯がある
残念ながら漂白ホワイトニングをしても効果が低い、あるいは全く効果がない歯の方がいらっしゃいます。
例えば、お母さんが妊娠中、あるいは本人が子供の頃にテトラサイクリン系の抗生物質を多く服用した場合に歯が変色するケースがあります。
最近のお薬には入っていませんが、今中高年の方の場合は子供の頃には普通にテトラサイクリン系の抗生物質が使われていました。
このような方の歯には、もともとグレー系の色がついてしまっている場合があります。
こういったケースの場合は、ホワイトニングをしても非常に効果が低いです。
かぶせ物はホワイトニングできない
歯の治療でかぶせ物(クラウン)と付ける場合に、レジンというプラスチックを使う場合があります。
奥歯などの強度が必要な歯には、いわゆる銀歯を使うのですが、目立つ前歯などは白いプラスチックのレジンが使われることがあります。
このレジンは、白いので目立たず、治療費も安くていいのですが、数年経つと変色してきます。
これは、唾液との化学変化をしているようで、表面だけでなくプラスチック素材自体が変色します。
レジンの色が白いので、本物の歯と一緒にホワイトニングできそうに思いますが残念ながら漂白をしても一緒に白くなりません。
レジンが変色してしまった場合は、レジンをいったん外して取り替えるしかありません。
そうなると変色する度に、何度も取り替えることになりかねません。
(ただし、高額です。)
セラミックは非常に高額ですが、まったく変色せず、また普通の歯と同じように透明感もあり、非常に優秀な歯科治療材料です。
エナメル質が薄くなった高齢の方
歯の表面にあるエナメル質は、削れて減ったとしても骨のように再生してきません。
歯が大切と言われるのは、削れたり欠けたりすると元に戻らないからなのです。
つまり、基本的には年齢とともに歯を使い混んでいきますから、ご高齢になるとほとんどの方は表面のエナメル質は徐々に薄くなってきます。
エナメル質が薄くなると、内側の黄色い象牙質が透けて見えるます。
そのため、エナメル質をいくら漂白してもホワイトニングの効果が低くなります。
つまり、エナメル質が薄くなってしまっていると、ホワイトニングの効果が出にくくなります。
コーヒーなどを常時飲んでいる
コーヒーやワインなどのステインは歯の表面に汚れとして付着しやすいです。
ホワイトニング中は、この傾向がさらに顕著になります。
これは、歯を漂白すると歯の表面のペクリルと言う膜が剥がれてしまうからです。
この膜は、歯を最近などの外敵やステイン汚れから守っているものです。
このため、常時コーヒーなどを飲んでいる人は、ホワイトニングで漂白中も常に上から汚れを付けている状態にあります。
漂白しては汚すという繰り返しをしているため、ホワイトニングの効果が出にくいのです。
私コーヒー侍も全く同じ状況だったのですが、以下の方法でコーヒーを飲みながらのホワイトニングに成功しました。
⇒『コーヒーをやめずに歯のホワイトニングを成功させる3つのコツ』
コーヒーやワインが好きで、ホワイトニング中もやめたくない方は参考になると思います。