変色する差し歯というのは、歯の色に近い白い色をした差し歯だと思います。
この白い色の差し歯(かぶせ物・クラウン)を保険で作る場合は、その素材はプラスチックになります。
これは、保険の範囲で作れるのがレジンと呼ばれるプラスチック素材に限られているからです。
そして、このプラスチックは、最初から数年経つと変色するということが分かっています。
笑うと見える前歯にこの差し歯があると目立ってしまうのが悩み所だと思います。
もし、歯医者さんがそのことを教えてくれないで「保険でできるから」とだけ言って、レジンでの差し歯を薦めたのであればある意味で不親切です。
高額な自費治療にはなりますが、選択肢として変色することのないセラミック素材で差し歯を作れることを伝えるべきでしょう。
残念ながら、プラスチックは素材自体が変色するのでホワイトニングはできません。
やるとすれば、一度プラスチックのかぶせ物を取って、再度新しいプラスチックをかぶせるしかありません。
もちろん、この方法では数年後には同じ変色が待っています。
しかも、差し歯の取り替えは虫歯の治療ではないので保険が適用されない可能性もあります。
前歯の場合は、どうしても変色が目立ちますから、審美を意識するのであれば高くても自費治療で変色のしないセラミック素材の差し歯を作った方がいいと思います。
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