歯の黄ばみの種類によって除去する方法が変わってきますので、まずはあなたの歯の黄ばみの状態を確認する必要があります。
落とせる黄ばみは、歯磨き粉や歯医者さんでのホワイトニングで除去します。
落とせない黄ばみは、除去ができませんので審美歯科の領域で治療してもらうことになります。
落とせない黄ばみ
元々の歯の色が白くない方の場合は、黄ばみは落とせないことが多いようです。
もともとの歯が白くない原因は、薬が原因のケースがあります。
妊娠中にお母さんが抗生物質(*)などの薬を飲んでしまったり、乳幼児の頃に本人が飲んでしまうと、永久歯が形成される段階で歯の色に影響があるそうです。
*テトラサイクリン系の抗生物質
これは、汚れて歯が黄ばんでいる訳ではありませんから、残念ながら歯自体を白くすることはできません。
つまり、汚れているのではなくて、もともとの歯に色がついてしまっているからです。
これ以外では、虫歯が進行してしまい神経を抜いた歯が黒ずんでしまう場合がありますが、こういった歯も白くすることは困難とされています。
これらの場合は、歯のホワイトニングというよりは、審美歯科の技術を使うことで黄ばみを落とすというより隠す方法があります。
具体的には、歯の表面に、ラミネートベニアと呼ばれるものを被せることで白い歯を実現するのです。
ラミネートベニアというのは、セラミックでできた殻のようなもので、これを歯の表面を少し削ってその上に貼り付けるイメージです。
イメージ的には、爪につける「つけ爪」みたいな感じですね。
最近では、この審美歯科の技術も向上してきて、非常に自然に近い歯に見せることができるようです。
ただし、いわゆる「自費治療」であり健康保険は適用されませんから高額な治療になります。
落としても効果が高くない黄ばみ
加齢によって歯が黄ばんでいる状態は、ほとんどこれに当たります。
歯というのは、内側に象牙質という神経の通った黄色っぽい部分があり、その周りをエナメル質という無機質の結晶が覆った構造をしています。
歯の白さは、内側の象牙質の色が外側にある半透明のエナメル質に反射した結果の色になります。
ところが、加齢と共に、外側のエナメル質が削れて薄くなります。
逆に、象牙質はその大きさが大きくなります。
その結果として、大きくなった象牙質が若い頃より透けて見えるようになるため以前より黄ばんで見えるようになります。
そのため、エナメル質の着色を漂白しても、内側の象牙質が透けて見えるためあまり高い効果が見込めません。
ちなみに、ホワイトニングによる漂白をしても象牙質までは漂白できない、あるいはごく表面だけにしか達しないといわれています。
エナメル質が非常に薄くなっている場合は、上述のラミネートベニアで歯の黄ばみを隠すのが現実的な方法かもしれません。
ただ、一度ぐらいは、一般的な歯のホワイトニング、つまりエナメル質の表面の汚れを落としたり、あるいはエナメル質に染みこんだ汚れを抜く方法を試してみる価値があると思います。
長年、歯の手入れを怠ってきた方も多いはずですから一度は本気で手入れをしてみるべきでしょう。
なぜなら、審美治療は高額だからです。
個人差や個人が受ける印象に違いがあるため、象牙質が透けていても、エナメル質の黄ばみが落ちることで見た目の歯の白さに自信を持てることもあるはずです。
そして、一般的な方法では満足できなかった場合に始めて、審美歯科での治療を検討するのがいいように思います。
落とすと効果が高い黄ばみ
エナメル質の表面が汚れている場合、あるいは、エナメル質に汚れが染みこんで汚れている場合は、エナメル質の汚れを落としたり、あるいは漂白して抜いたりすることで効果的に黄ばみを落とすことが可能です。
一般的な、歯のホワイトニングは、このようなエナメル質から色を抜くことで歯の黄ばみを落とします。
歯のホワイトニングには、いろいろな方法があります。
一番お手軽なのが、歯磨き粉によるエナメル質表面の汚れを落として黄ばみを取る方法です。
次に、歯医者さんでのプロの技術と薬剤を使ったエナメル質表面の汚れ落としです。(ホワイトクリーニングなどと呼ばれます。)
最後の手段が、ブリーチング、つまり漂白ですが、これは歯医者さんでやるオフィスホワイトニングと、自宅でやるホームホワイトニングがあります。
ただし、ホームホワイトニングの場合も、マウスピースと薬剤を処方してもらうために一度は歯科医院に行く必要があります。
コーヒー侍の場合
長年、コーヒー飲みを続けている割には歯の手入れを怠っていたような私コーヒー侍の場合は、エナメル質にコーヒーの色が染みこんでしまっていたので最後の手段を使わないと白くすることはできませんでした。
こうなってしまうと、いくら効果の高い歯磨き粉を使っても無意味です。
ただ、最終手段は費用が高いですから、お手軽な方法から順番に試すのがいいと思います。
費用が一桁ずつぐらい変わってきますし、それ以前にお手軽な方法を先にやっても無駄にはならないからです。
もちろん、ものすごく焦っている場合などは話しが別です。
もっとも、早く効果が出るのは、歯科医院でのオフィスホワイトニングです。
コーヒー侍は、オフィスホワイトニングだけはやったことがありません。
コーヒー侍が動画で解説
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